新年のご挨拶2021

あけましておめでとうございます。

いきなり昨年の総括をすると、2020年は「自分の欲しいものが2019年よりも鮮明になった」年であり、「狙いを定めて行動しようとしたが失敗している」年だったと振り返る。すべてがすべて、失敗しているわけではないのだが…。

1年の振り返り

1月。引っ越したはよいが、階下の住人は振動を伴う物音立てると叫び出す哀れな老人であることが発覚。まず、咳払い。そして棒のようなもので天井をドンドン、それでも気が済まなければ廊下や窓を開けて意味のわからぬことを叫び続ける。団地の洗礼を受けてしまい、すっかり意気消沈。仕事がそこそこ繁忙期だったのもあり、ろくに荷ほどきもせずにお家時間を過ごす。QOL低く、ロクに写真も残っていない…。憧れの団地ライフとは…。1回休み。

赤羽にて。yuuukaさんと。今は赤髪。

この味のあるレトロテイストは、ほぼノーレタッチ。ハイキー気味に撮ったくらい。
冬の朝の強い日差しには勝てん、と10年ぶりのレンズ新調を改めて考えはじめる。
この1枚に関してはとっても素敵でこれが良かったんだけれども、狙っても狙わなくても毎回このタッチになるのはうーん、と思ったわけです。

2月、記憶はないが、やたら撮影していたようだ。たくさんの人に出会ったのもあり、今はもう会えない人も。
DMの履歴を振り返ると、この人たちとのDMはすべて消えてしまったし、同時期のやり取り残ったDMは片思いのフラレターが多く、攻めの姿勢だったなあ、と回顧する。(コロナのため、2020年中にこの攻めの姿勢が復活することはなかった。)

写真よりも彼氏を優先して消えてしまった雑魚クソ丸さん。
自分の大切にしたいものをわかって行動できることは、とても尊い。
名前負けしない人生を今もどこかで謳歌してると期待して。
アカウントは残ってるけど開店休業状態の希さん。
この世界はピュアに生きるには辛過ぎる。
killmeさんもアカウントごとkillしていなくなってしまった。
はるる(仮)さんも、「はるる」さんという概念は消えてしまった。
(仮)だったので、これは予定通りか。

3月、といえば展示だ。ちょうどコロナの始まりだったのもあって、「来てね」とは言わなかったら、本当に誰も来なかった、くらいの結果だった。写真の展示としては微妙な結果だが、意義のある行為ではあった。

chanaさんの地元(からそう遠くない場所)で、chanaさんの写真を。
ということに意義があった。
展示をさせていただいたお店は今はもうない。
音信不通癖のあるこの人と奇跡的に出会って、必然的にお別れした。
この人も消えてしまった、と思ったらあるとき突然に復活した。
「ありのままの私を撮って欲しい」と言われて、半信半疑でこの人に会ったのも。
フォロワーはこの頃の5,6倍くらいになってて、頑張ってるなぁー、偉いなぁ、としみじみ。

4月、人を撮っていない。コロナ禍の濃厚なステイホーム時間を記録したどえろい写真集がたくさん発売されないかなーとか考えつつ、自分はそんなことはしないで団地ばっかり撮ってた。今見返せば、どの写真も凡庸である。が、どうせ人に見せるつもりも無いしで、狙わず淡々といつかのために日々を記録したいと思った。そして、期待していた誰かの”どえろい”写真集群はいまだ見ていない。思ったよりも、”禍”は長く、二波、三波と何度も襲ってくることを、この頃は頭ではわかっていても、実感ができずにいた。

もうずっと品切れ。
この号棟はきれいに塗り替えられてしまった。
この色での桜景色は、この春が最後に。
あまりに同じ景色に退屈して、変なフィルターを買ってみたりもした。
もうどうしようもないので、毎日花を撮っては、1枚ずつTwitterにアップしたりしてた。
けど、これはどう見ても花の写真ではない。
いつかこれの真似して写真を撮りたいけど、ギャグにするにはまだ早い気がする。

5月、人を撮っていない。メルカリに猛烈にハマり、部屋が広くなる。日課となりつつある徒歩圏内散歩を継続しつつ、少しずつ出勤を再開し始める。

人が消えた街。
夜遅い時間ではあるが、深夜ではない。
公園で逢引する若者カップルをよく見かけるようになった。
”会わない”を是とする大人の恋愛なんて意味わかんないよね、と心から応援したくなった。

6月、人を撮っていない。もうすっかり元どおりの勤務形態に戻ってしまい、写真も少ない。ちゃんと起きて服を着て外に出て決まった場所を目指す、ということがこんなに辛かったのか、ということを思い出し、「コロナ鬱」とか何それ意味わからない、的なことを言っていたはず。撮影再開し始めた人もいたけれども、自分は様子見を決め込む。

少しずつ時間が動きはじめた、ことを団地の空き家リニューアル工事が再開したことで実感する。

7月、元気いっぱいに撮影を再開する。も、まだまだ新しい生活様式を意識しつつ探り探りのガチガチの写真だ。同じ人以外と喋るのがそもそも久しぶりだった。
自分しか気付いていない程度の差異かもしれないのだが、ここから作風がガラッと変わる。
そういえば、緊急事態が明けたら撮影しましょう、と言ってた人たちとのご対面は半分も実現しなかった。SNSでのコミュニケーション濃度もサーっと潮が引くように薄くなったのを記憶している。社交辞令だったのか、あまりに人に会えずにお互い感覚が麻痺にしていたのか…。あの頃の私たちのコミュニケーションは、ある種の限界状態の中で行われていた、ということは記録に残したい。

「ただ綺麗で若い子を撮るだけの人じゃないと思った」と初対面で見抜かれる。
耐江さんすき。
この人とあれこれ考えながら写真を撮ったのは、きっとこの日が最初で最後。
月に2回も会うことができたのも、最初で最後。

8月、ちょっと小旅行へ行く。もともと旅行なんて好きじゃないし、日本のどこよりも東京が面白いだろう、と思っていたが、世の中のYes!旅行風潮が転じて嫌旅行ムードとなったのが嬉しく、空いた&安くなった公共交通機関を活用する。よくわからないが、この頃まではカーシェアも謎に激安だった。(今なら安いですよ、的なお知らせは一切受け取っていない。大人の対応だ。)

こんな場所に重たいレンズとモノブロックストロボを背負って出かけたのは、
自分への挑戦だったのかもしれない
ギョーカイの人になってしまったので、すっかり会えなくなってしまった
maさんの写真はカメラやってない人にたくさん見てもらえるので、素直に嬉しい
この日は東京の端っこまでほんのちょっとの小旅行
真夏の京都。3年計画で展示を行う作戦、でもまだ撮影は1回のみ。
危なげに魅力を開花し続けてるおとさん
この日はまだモデル再開リハビリ中くらい
まだ腕は折っていない
すずこさん。大人。

9月、コロナ動向に慎重になり、撮影を抑え気味になる。言い訳にはしないが、自分の力ではどうしようもない何かに行動が制限された1年だったのは事実か。
レンズリプレース計画もグランドフィナーレ間近。秋の微妙な光の加減を前よりもうまく捉えられるようになってきた。光はコントロールできても、人はコントロールできない、するつもりも無い。

光の速さで消えてしまった人だ
コロナに無関係で行動を制限される人もいた
同上
消えたがっている、消えかかっている人
腕を折った人
髪を切った人
背中を見せてくれた
一人、地方に温泉旅へ(伝わらない写真)
一人旅の良いところは一人の世界にどっぷりつかれる事、誰かと行く旅の良いところは自分が気づかないことに気付けること。を地でいく旅行スタイルだ。
一人、地方に温泉旅へ(伝わらない写真)
「6,000円欲しさにこんなことやってんだろ?オラ」的なくそ客が出てこないことを祈る。

10月、第二波にゲンナリしつつ、自分の好きに向き合いたい感情も強く、撮影はちょっとおやすみ。気付けば仕事も忙しかったらしいが、まだその自覚はない。

例外的にこの人には会う
撮影疲れで死にかかってたところに、奇跡的に短時間の邂逅。とは思えないこの表情。
バーガンディのワンピが好き
ゴミ捨て場が好き
リブニットが好き
どえっち
肌寒くなり夏の本当の終わりを告げるこの季節は、子供を悪い子にしたがるようだ。
でも彼らは団地の子じゃなくて、足立区から越境してきた子たち。
バラ園。
きっと子供の仕業だろう。千切られた花びらたち。

11月、深夜バスで帰るのが常態化してきた。よくない状態だが、表面的には上機嫌に振る舞い続ける。が、心は不健全で自分の創作に向き合えていないのがフラストレーション。撮影の打ち合わせを夜遅くにやって、終わってまたすぐ仕事に戻ることが何度かあった。

モノクロ縛りだったが、モノクロRAWを吐き出せるカメラ(モノクロ専用機)がないので、
モノクロ撮って出し。髪をメインに顔はどうでもいい、というアブノーマル撮影。大成功。
あきなさんは今年出会えた大好きなあたおかな人の1人。
「地元田舎だったからススキ見ると落ち着くんですよ〜」
のあざときゃわいい発言にテンション上がってススキを刈り取って渡しちゃう
ゆづさん
、きゃわうぃだけじゃなくて、ちゃんと撮った後の写真に向き合ってくれて好き。
直前になって自信ないから顔はいいとか言い出す態度にイラッとしてその場で口にする
春菊さんには怒ってばっかりなので、嫌われる日も近い。
深夜バス待ちながら色々考えてテスト撮影。
で終わったしまったのがこれ。テーマを冬に切り替えてリベンジしたい。
バス停の寄贈椅子を回るためだけの撮影
顔が3月から変わってきてて面白い。年内最後の撮影は11月半ばでした
突如流れた嵐のBGMに「あぁー、嵐はがんばったなー。えらいなー」としみじみ
次に結成するときはメンバーとして加勢してあげてもいいので、連絡ください

12月、深夜バスのスケジュールに合わせた帰宅スタイルに嫌気が差して「バイクがあればいいんじゃね!?」とか、訳のわからないことを言い始める。

思いつき即行動にするべし、色即是空(誤用)!とか叫びながらバイクをレンタル
したその日に突発撮影が決まって、借りてきたバイクで走り出す。もぐらさんは電車を逃す。
持ってる技とか、こうした方が良い的なちっさな成功体験とか
そういうの全部捨ててその場だけで考えてやりたい、と思った撮影。
狭い路地に吸い込まれるように入っていくきのさんを見て、安堵した。
ああ、間違ってなかったんだなぁーと。
冬の野外で素手でトマトを潰すと体が冷え切ることがわかった撮影。
狂気と狂気。ただの頭がおかしい何かが作れた気がした。
Akaneさんはこの日何度も🍅をぶつけられたし、これからも何かをぶつけられる。

島に行った写真もこの機会にと思ったのだがけれども、現像用PCが飛んでしまったので残念ながらまた今度に。なぜ大晦日に飛ぶのか、確信犯としか思えない。

去年の目標を振り返る

昨年の目標を振り返りたい。

  • 光学性能がすこぶる高いレンズを早期に獲得する

レンズ、クリア。余裕でクリアしてしまったことは別途反省したい。

  • 「2度目まして」に繋がる新規の撮影の機会を増やす(8人)
  • 3度目まして、4度目まして・・を繰り返しながら自分の「王道」スタイルを確立させる(第三者に指摘、言及されること = 目標)
  • 自分の性癖を写真に出す撮影ができそうな新規のモデルさんと出会う(3人)

2度目まして、クリア。

王道スタイル、自己評価は難しいが、ある程度はクライテリアに達しているのでは?と。行き過ぎた「自然」を求めるスタイルは、他人からも言及されるようになってきたはず。素直にこの人に感謝。

性癖についてもクリアだが、じっくり行動に移す前にSNSから消えてしまったして、落ち着いて何かができた気はしない。このモヤりについては来年の目標で解消したい。

  • めんどくさがらずに人の多い曜日、時間帯にタグ付き写真を投稿する(12回)

ステイホームのおかげで余裕でクリアしてしまったが、最近サボっている。身に付いてはいない。

  • 首都圏外で撮影を行う(3回)

これもクリア。クリアして良いご時世だったかはさておき、やはり遠征は楽しいし、学びがある。
大阪、名古屋くらいなら距離の問題はまったく問題ないし、地方でも空港近ければ何とかなる。それより会いたいかどうかが大切。と、意識が改善された。

  • 首都圏近郊にあるURの大規模団地の訪問率を51%以上にする(世帯数が1,500戸以上の団地対象。把握数=67、訪問済み=20、目標まであと15サイト)
  • 写真展を含む何らかの展示・舞台・発表会に足を運んでみる(6回)

なんだかんだ10サイトくらい回った気がするが、コロナのため目標として優先順位を落としていたので、ノーカウントで。

展示も同様。

  • 平日に歩いて帰る機会を作る(2日/週)
  • 妻を震えさせる写真を撮る(1枚)

まるでだめ。ノットクリア。
1、2月は歩いて帰るが出来てた気がするが、「バイク買えばいいじゃん」とか言い始めてるので、だめの境地。

妻には「刺激があるのがアートだと思ってるから」ときっぱり言われてしまった。でも、それは今の原動力になっている。ありがとう。

というわけで、ほぼクリアというか、むしろよく出来た目標だ!と感動。去年の自分すごい。自分をよくわかっていらっしゃる。

2021の目標

自分の撮影技術がズバ抜けて高いとは思っていないが、そこそこ場数も踏んでるし、機材の入れ替えも済んだしそこらへんはもう数値にして追いかけなくても良いだろう。団地もたくさん行った。

というわけで、今年の目標。

  • 撮影経費を記録、見える化する(全撮影)
  • 友達と呼べる関係の人を新たに築く(1人)
  • 写真集(電子含む)を貪欲に入手する(10万円)
  • ポートフォリオを今よりもまめに更新する(3回)
  • ZINEを作って配布する(1回)
  • 展示に行く(10回)
  • 新テーマのコンセプト撮影のために有償撮影を依頼する(4回)
  • WEB展示できる仕組みを構築する
  • 相互評価のシステムを一般公開する
  • BMI <= 22.5 にする
  • モデル評価漏れを減らす(1回 までOK)

結局、人間関係が全てなんだなーと思う。

2020年、意見がぶつかり合って険悪になったり、ただただ失礼なことを言って不機嫌にさせてしまったこともあった。でも、遠慮して言いたいことを我慢した、は無かったように思える。

でも、悲しいことはあった。

最近の撮影であったのが、セレクトして現像して「相互評価のシステム」に写真を載せてはいどうぞ、とお渡ししたところ、「未加工の写真をください」と依頼されたので全JPGをお送りした。そのJPGを加工したものがSNSに載っかり、評価はして頂けいないまま、というもの。

相互評価して「NGがないものだけを使います」と事前に約束している手前、未評価状態では私は写真を使うことはできない。撮ってないのと同じ。この未評価状態が、今年は3件ある。すべてコミュニケーション不足なんだろうなあ、と思い反省しつつ、個別に催促はしていない。

うーん、と思い悩んでいたときに、こんな文章に出会った。

どうして日本の女性はアラーキー に写真を撮られたがるのか…。

私の考えでは、簡単にいうとアラーキー とは彼女たちにとって道具に過ぎないのである。何の道具か。セルフポートレートのである。

本来なら自分で撮ればいいものだけれども、写真機を持っていなくて写真技術もない人間が、手っ取り早くセルフポートレートを撮ろうとすれば、写真機を持っていて写真が上手でしかもオンナ好きのおじさんがいれば、これを利用しない手はないであろう。アラーキーはそんな便利な道具なのである。

(中略)

いつか自分は自分の撮っている女の子たちに殺されて、捨てられるだろうということを知っていて、徹底的に行くところまで行くことに彼は決めたのかもしれない。

アラーキー 殺害計画の真相(森村泰昌)


んまあ、そこまで考えあって利用してくれてるんなら、本望なんだけれどもね。

どうも何お考えも無しにやってて、いつか殺してやるとも思わず使った側から忘れる、くらいのスタンスはちょっと寂しいなーと思うのですよ。そもそも殺し合う程度の内容の写真でもないしね。

というわけで、2021年はこういうミスマッチがないようにしたい。一方で、自分がやりたい写真をやるには、「こういうのがしたいんです!」というコンセプトを示さないとそのとき出会えいたい面白い人に会えない。自然に出会うスピードでしか前に進めない。ということを痛感。

Q単位ごとにテーマ練って、雰囲気にベストマッチの人をこっちから声掛けて出演していただく(対価を払う)をやって「自然に出会うスピード」を超えたい。

そしてあわよくば殺してやりたいと心から憎みながら作品を作ろうとしてくれる人に出会えれば、と思うのがけれども、2021年は無理かしら。

今後ともよろしくお願いします。早く誰か殺しに来てね。

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